E-JUST工学部設立ミッションの東工大訪問

 2017年9月に設立予定の工学部の基礎実験に関するカリキュラム(案)と無償供与実験機材(案)の支援のため、2015年8月下旬にE-JUST工学部設立ミッションに対する東工大内の関連専攻における実験室紹介や詳細説明が行われました。

 同支援の結果を基に、10月, 11月に行われたE-JUSTへの協力担当コ ンサルタントとの会合を経て、報告書がJICA本部に最終案として提出されました。

2015年8月20日

 本学を訪問したE-JUST教員4人に対し、まず、本学の基礎実験科目である「化学実験第一」と「化学実験第二」のカリキュラムやその実施プログラムと必要な実験器材の紹介・確認を目的に、化学実験室を見学してもらい、適宜説明を行いました。また、基礎物理学実験室を訪問し、担当教員から「基礎物理学実験」の16種類の実験内容を各実験テーマの実験器材リストと合わせて、その詳細な説明が行われました。

2015年8月24, 25日

 E-JUST教員Prof. Ali Kamelから提案された工学部のERE (エネルギー資源工学) 関連のカリキュラム(案)と無償供与機材(案)を、本学支援教員4人で協議し、提案しました。本学教員からは、1年次から4年次までに履修すべき140クレジットアワーの科目を詳細に吟味し、一部科目を追加・削除することが提案されました。また、そのカリキュラムの中で日本式のLBL: Laboratory Based Learning主体の教育科目を実施するために必要な無償供与機材(案)も協議して改善することを提案しました。

2015年8月25, 26日

 工学部のIME (Industrial and Manufacturing Engineering) 関連のカリキュラム(案)と無償供与機材(案)の検討を目的に、E-JUSTのIEsM(経営工学専攻)教員に対して、東工大の経営工学専攻・機械制御システム専攻および機械物理工学専攻の先端実験の紹介および議論を行いました。

 25日は、創造性育成という近年喫緊の課題に対する取り組みの場としての東工大デザイン工房の紹介および人間工学分野の実験としてフライトシミュレータを用いた疲労度測定に関する実験紹介を行いました。26日は、東新製作所の生産技術センターにおいてメタル 3Dプリンタの見学を行い、その後東工大に戻り、機械制御システム専攻における鋼の熱処理による機械特性 の変化の測定、および押出加工の実験紹介、また、機械物理工学専攻における材料の引張試験の実験紹介を行いました。さらに、経営工学専攻教員とのランチミーティング等を行い、カリキュラム案と無償供与機材案を含めた幅広い意見交換を行いました。

2015年8月26, 27日

 E-JUST教員Prof. Ali Kamelから提案された工学部のENV (環境工学) 関連のカリキュラム(案)と無償供与機材(案)を、本学支援教員4人と共に協議・提案を行いました。ERE同様、学部1年次から4年次までに履修すべき140クレジットアワーの科目を詳細に吟味し、一部の科目内容を改訂・追加することを提案しました。また、そのカリキュラムの中で日本式のLBL: Laboratory Based Learning主体の教育科目を実施するために必要な無償供与機材(案)も協議し、一部の機材は削除し、新たに導入すべき機材を提案しました。さらに、実験室に建物の建設時から設置すべき工事内容も提案しました。

2015年10月2日

 工学部設置に関わる関連機材について、無償資金協力担当コンサルタントと松下先生と一緒に打合せを行ないました。

 「化学実験」と「物理実験」の機材、ERE, ENVおよびIMEそれぞれの専攻関連機材について調査を行いましたが、今回はE-JUST訪問前の予備調査として、すべての機材について尋ねる面談ではなく、上記の機材で特別な環境を必要とするもの、高価で、最先端の機材について前回の議論を基にコメントを行いました。

 また、具体的な機材設置の例として化工専攻の森研究室、デザイン工房および機械制御システム専攻の吉野研究室の視察をしました。

2015年11月6日

 10月2日に協議した内容を再度、E-JUSTを訪問して協議し、両者で合意した内容、すなわち、工学部設置に関わる「化学実験」と「物理実験」の機材、ERE, ENVおよびIME専攻関連機材について無償資金協力担当コ ンサルタントと松下先生と打合せを行ない、報告書にまとめました。この報告書は、JICA本部に最終案として提出されました。